時と共に変化する 家に求められるもの
私達が住宅を設計するとき、とても長い時間をかけてクライアントの要望を聞き取ります。
何度も何度も打ち合わせを重ねて、その方たちの暮らしを反映させたピッタリの家を作ることを目指しています。
そうです。完成した時にはほんとにピッタリの家が出来上がって皆さんに喜んで頂いております。
さて、月日が流れ、5年、10年、15年。。。
m+o最初期に設計したお家は既に築20年が経とうとしています。
子供部屋は最初は広いオープンスペースにしておいて、将来子供たちが個室が欲しくなったら、その時壁を立てて間仕切りましょう。
そうやって建ててきた住宅はいっぱいあります。
中には予定通りに数年後壁を造って個室にしたお家もありますが、15年経っても初期状態のままで、そのうちに子供たちは巣立って行ってしまい、広~~い家に夫婦二人きりになってしまった家もあります。寂しくなって猫でも飼っちゃったり・・・。
色々です。
20年この仕事をやってるとホントにいろんなケースがあります。
そして長くやっていると、昔のお客さまから「ここを仕切りたい」とか「ここを増築したい」なんて話がここ数年増えてきたように感じます。
また依頼していただけるなんて、ほんとにうれしいんですよね。。。
という事で、前段が長くなりましたが、2016年に完成した『えにわの家』です。

この家ほどクライアントの要望に忠実であった家はなかなか見当たりません。
動線計画から必要な諸室まで要望を詰め込むのがホントに大変だったんですが、約9年経ち『もうひと部屋。広い部屋がほしい』となりました。
マジっすか!!
で、今建ててます。

元々2台分のカーポートを作ってあったのですが、そこを部屋にします。
カーポートは容積算定床面積からは除外されますが、そもそも床面積には最初から算入されているので、今回のケースは床面積は増えません。
なので、確認申請いらずということで大変助かるわけでございます。
設計料も少しお安くなりますよーー。(登記は仕直さないとダメだよ。。。)
年内完成を目指します。
ここで良い新年を迎えられるといいですね。(ちょっと気が早い!)
以上です。
(お)
