新築

こやねの家

2015年

所在地北海道札幌市

用 途住宅

構 造木造2階建

敷 地298.15㎡

規 模78.25㎡

敷地は札幌市内郊外の不整形な土地。高台に位置しているため見晴らしが良い。

この作品は小さなショップを併設した小住宅である。

ここで考えたことは、建設コストを抑えるために出来るだけ小さなボリュームを設けることと、それによって暖房容積を極力小さくして、小さな暖房機1台でも暖かい住環境を作ること。

『比布町の家』と同様に、敷地のほぼ中央に矩形の箱を想定し、住宅の正面とショップの正面とがほぼ同等の扱いになるように約45度の角度で配置した。

1階はLDKと水廻りと小さなショップの矩形の箱の上に、2階の寝室とクローゼットの箱を更に45度回転させた状態で乗せることで、建物の四隅に三角形の小さな吹き抜けが出来る。それで上下階のつながりを持たせた。

外観はこのような経緯でつくられた四隅の吹き抜けのボリュームを更に削るような形で(まるで立方体の角を削り落とすように)そぎ落とすことで、4面どの方向からも切り妻の家型が現れることとなった。