新築

k-pod

2005年

所在地北海道札幌市豊平区

用 途住宅

構 造木造2階建

規 模92.89㎡

『 k-pod 』はm+oの作品の中でもかなり初期の作品です。
とにかく出来上がった住宅には、その住宅にあったとびっきり素敵な名前をつけたいと思っています。

この『k-pod』も悩みに悩んでつけた名前ですが、お察しの通り当時まだ出始めたばかりの「i-pod」をヒントにしています。
『pod』というのは小さな乗り物と言う意味があるそうなんです。

 今にしてみればm+oの作品のなかではそれほど小さな家ではないのですが、その当時にしてみれば小さかったし、何といっても建っている姿が小さくてかわいらしかったので、こんな名前をつけたのでした。
名前が決まってそれをメールでお知らせしたときのお施主さんの反応が今でも忘れられません。。。
確か「もうバッキューン、、って感じ・・・」とかそんな感じの熱烈な反応だったと記憶しています。(笑)

敷地は札幌市内の住宅街で、昨年竣工した『Salt』同様、高台に建っています。
敷地から3mほど高いところに全面道路があり、そちらからブリッジを通して2階へアプローチします。
ブリッジを渡って中に入ると、風除室を兼ねた玄関から、外部テラスを通して、藻岩山が望めるように計画されています。

 コンパクトでありながら、開放的かつ機能的になるように、建物の中心に階段を配置する事によって、2階のワンルーム空間(リビング・ダイニング・キッチン)に緩やかな領域を与えています。

 1階は階段を中心に寝室~収納空間~水回りと回遊性を持たせ、各階には、それぞれが内部空間と連続する外部テラスを持っています。

 廊下に面した皆で使う洗面コーナー、ポリカーボネートの壁、白い塗装壁、機能的なキッチン、などなど。
現在のm+o作品に通じる様々なデザイン要素が既に顔を出しています。

全ての写真が写真家の酒井広司氏によるものです。