Net Exhibition “BOOK HOUSE”
2006.04.17 /工事請負契約

工事金額がまとまったので、クライアントとM建設との間で工事請負契約が交わされて、やっと着工となります。
今週中には同フロアのマンション住民に挨拶回りをして解体工事が始まる予定です。

今日はその契約日かつ、クライアントとM建設の初顔合わせとなりました。
さてさて、どんな印象でしたか?

ちなみにm+oでは、この時点で2回目の設計料の支払いをお願いしています。金額は設計料の1/3です。
建築家1のコメント
工事契約おめでとうございます!

2回めの節目です。(設計契約に続いて)
やっとここまで来ました。
M建設の社長さんと担当のTさん、よろしくお願いします。

ちょっとお話をしてみると、クライアント・設計者・工事業者の関係をきちんと理解しつつ自社のポリシーがはっきりとある...。
これは私達からみて良い業者です。
(良い業者とは、自分以外の2者と同じ目線で考え話ができること。これはクライアントも私達の立場にも言えることだと思います。)
これが大事なのですね。工事が大変楽しみです。

クライアント1が仕事で遅れて来られたのですが、着いた早々からちょっと興奮状態に感じました。
仕事の帰り際や、地下鉄の中〜m+o事務所に到着するまでどんな思いで来たのだろう...と考えてしまいました。
今までの過程、いろいろなことがありましたからね。
そんな風にこれからの期待を高めつつ、みんながわくわくした契約だったのではないでしょうか?
建築家2のコメント
やっと契約です。そしてやっと着工です。

M建設とは前にも一度仕事をしたことがあって、担当のTさんもとってもいい人です。
契約の数日前には既に棚板の材料サンプルが出来上がってきて、動きの良さをアピールしてくれました。
いいですね、その調子です。

工事契約の着手金は、工事価格の約10%で折合いがつき、めでたく本日契約となりました。
月曜日だったため、遅れてクライアント1が登場したときには既に契約は滞りなく完了。
おめでとうございます。

社長がサンダル姿で登場したのはちょっとビックリですが、良い仕事に期待します。
よろしく。
クライアント1のコメント
牛さん事務所の前にハザードランプを点滅させたライトバンが1台。

契約調印式の時間から遅れること20分少々。まずいかも。怒ってるかも。

会社からの道中は、M建設さんとにっこり笑って握手しながら、これまでの互いの健闘を称え合い、これからこそよろしくとかなんとか、いろいろシミュレーションをしていたのに、息つまるなー。

事務所にはカーテンがない。もちろん窓はあるので、話し声は聞こえないけど、いつもはガラス越しの白熱灯のあかりが今日は冷たい感じがする。

いつもより重い気がするドアを開けると、案の定、無言の4人が見つめ合っていた。対決モード全開(に見えた)。調印式のハレな雰囲気ゼロ。

契約は既に無事終わったと告げられ、ほっと胸をなでおろすも、笑顔のないM建設からは、こんな若造夫婦がリフォームごときで3回も見積もりださせやがって、あーだこーだと重箱の隅をつつくような減額要求してよー、そんでもって遅刻かよ、おらー(と思っているように見えた)。

でも、牛さん二人のとりなしのもと、ポツリポツリと語るサンダル履きの社長さんは、厳しいけど怖い人ではなく、Book Houseの考え方や工事は正直全部を理解しているわけではないけど牛さん設計の図面をきちんと形にしてやるよという職人魂に溢れる誠実なお人柄とお見受けしました。

今回の工事そのものを楽しんでやろーという仲間的な人間関係にはなれそうもない感じですが、これはこれでチームBook Houseの一員かなと勝手に思った次第。

牛さん二人と、ビジネスなんだけどなんとなくお友達感覚で、わがままなことを言ってきただけに、今回は怖かった。

工事契約やったーという浮ついた気持ちを引き締めてくれるとともに、職人気質で頑固だけど腕の良いM建設さんとアイデアあふれる牛さんのタッグにワクワクしつつ、なにはともあれ大きな山をまた越えた感じ。

がんばれBook House。
クライアント2のコメント
準備中
▲契約を終え一息つく様子
▲本棚に使うことに決まった、ラワン積層合板のサンプル